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【雑記】 鏡の国のアリス (福音館文庫) [読書]

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文庫小説『鏡の国のアリス (福音館文庫)』を購入して読了したので感想など

さて、前回の不思議の国に続いてアリスの続編です。
訳者の解説によると、メッセージ性やギミック性はこちらの方が上らしいです。

私は読んでいて気付かなかったのですが、チェス盤をなぞる旅になっていたらしい。
王冠をかぶるところは、「ああ、そういう意味だったのか」と思いましたが
その他は読み直してみてもヒントが見つからず・・・。

前作、不思議の国に出てきた帽子屋やウサギがスポット参戦していました。
前作は穴の中がワンダーランドだったのですが、今回は鏡の中がワンダーランドなので
地理的なつながりは無いはずなんですが・・・。

鏡の国と言っても、左右対象なわけではなくて、穴の底の不思議の国と同じようなところですね。
ただ、穴の中の不思議の国はトランプが幅を利かせていましたが
鏡の中の不思議の国はチェスが幅を利かせていました。

今回も色んなキャラが出てきて印象的な出会いもありました。

ヒツジのおばさんのお店は、いきなり店内で川下りをやることになって面喰いましたし
一角獣は2足歩行で予想の斜め上を行きましたし。

その他にも、未来を記憶している女王、ドジすぎるナイト、
「再来週まで待て」と言って引っ込む正体不明の生き物、自己紹介する肉料理などなど。

女王は原因が先で結果が来るのではなく、なぜか結果が先で後から原因が来るのです。
いきなり痛がって悲鳴を上げて、それからピンが指に刺さりますし
裁判があってから罪を犯します。

ナイトのドジさには思わず笑ってしまいました。
馬から落馬しすぎだろうとw

皿を袋に入れようとして自分が袋に入ってしまったり
頭から穴にはまりこんでいるのに、その体勢で平然とお喋りを続けたり
冑と間違えられて自分ごとかぶられてしまいますし。

そんな迷惑だらけのナイトでしたが、アリスが見送りのために
ナイトが見えなくなるまで立ち止まって、手を振ったシーンは優しさを感じました。

ラストはやっぱり夢オチでした。
あのネコが女王の正体だったのか、よく分かりませんが・・・。


鏡の国のアリス (福音館文庫)

鏡の国のアリス (福音館文庫)

  • 作者: ルイス キャロル
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 2005/10/01
  • メディア: 文庫



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