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【雑記】 天地明察 [読書]

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「早く、この帯を解いていただけますか」

えんさんがデレた。
繰り返す。
えんさんがデレた。
ツンのみだと思っていたのに。

というわけで、『天地明察』を読みました。

この作品は最近、映画になったことで話題になっていますが
実写の邦画なので、映画版は見ません。

私が見る映画は洋画かアニメの映画だけです。
実写の邦画はクソみたいな出来が横行しているので見る気になれません。

また、主演がV6の岡田准一です。
ジャニです。
クソとかいうレベルではなく、存在しないで欲しいです。
死んで欲しいです。

そんな害族が出演している映画なんて見る気になれません。
したがって、映画版は見ません。

映画版を見ないとしたらどうすればいいか。
小説版を読めばよい。

さて、前置きはこのくらいにしてここから本題です。

まず、この作品は江戸時代が舞台なので歴史モノです。
歴史モノというと、お堅いイメージがありますが
この作品は全くそんなことはありません。

主人公の春海は城に勤めているので
ちょっとは政治的なことも出てきますが
分かりやすいというか、あまり深く掘り下げないので
そんなに難解じゃありません。

むしろ、江戸時代の庶民的な描写が多いです。
駕篭をタクシー代わりに利用したり
大名行列ができたら見物したり。

神社に算額絵馬を飾ったり
算数の塾があったり
囲碁が城の中で行なわれていたり。

物語のメインは春海が改暦を行なうというストーリーなのですが
本人が優秀なのはモチロンのこと、他人から認められ
お偉いさんや学者仲間に支えられ
事業に邁進する姿を見ているだけでワクワクしました。

失敗したときの意気消沈っぷり、挫折も容赦なく描かれていますし
またそこから光明を見出して、絶望の淵から這い上がる姿もカッコイイ。

ラストのほうは暦の研究というか、幕府や朝廷との
根回しや政治的駆け引きが肝になってしまったのが
ちょっと残念ですが。

水戸光国の豪快っぷりは、水戸黄門のイメージがあったの驚きました。
また、関さんに初めて会ったときの罵詈雑言も意外な展開でした。

そして、最も印象的な人物は、やはりメインヒロインのえんさんですね。
神社で年上の男を叱りつけたり。
かといって、見放すでもなく問題を預かったり。
約束を守ったり。
いつまでも待っててくれたり。
なんだか分からない正体不明の干物を、ぶつくさ文句をいいつつも食べてくれるし。
なにより結婚してくれるし。
最期まで良き妻として、夫を支えてくれた。

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それと、最後に。
物語冒頭で春海が行った神社が渋谷にあるので行ってみた。

神社の方は映画ファンが押し寄せて迷惑してるのかと思ったら
逆にあやかってたので、そんなもんか・・・と思いました。


天地明察(上) (角川文庫)

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天地明察 上 (角川文庫)

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天地明察

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  • 発売日: 2009/12/01
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