【ラノベ】 フルメタル・パニック! サイドアームズ2 極北からの声

今年７月末に発売されたフルメタの新刊です。
フルメタはＳＦミリタリーの長編と学園コメディの短編の２種類が出ています。
サイドアームズは体裁が短編で中身は長編に近いかなといった感じです。
この巻の最後には学園コメディが１本ありますが。

◎ 極北からの声

一つ目の短編はカリーニンさんと宗介の出会いが中心です。
カリーニンさんの任務中に遭遇した民間の墜落機。
そこに乗っていた宗介だけがカリーニンさんの手で助けられました。
ボンタ君のヌイグルミは知っている人ならニヤリとしてしまうネタですね。

その後、カリーニンさんと宗介は離ればなれになりますが、戦場であいまみえることに。
ガウルンもからんで、宗介の子供時代の戦闘が描写されます。
心を失くし戦闘マシーンとなった宗介ですが、カリーニンさんは元の暖かい世界へ戻そうと思っているようです。
陣代高校への潜入ミッションに対してはカリーニンさんは大賛成だったのではないでしょうか。

◎ トゥアハー・デ・ダナン号の誕生

二つ目の短編はマデューカスさんとテッサの出会いが中心です。
マデューカスさんの潜水艦戦闘シーンはＶＭＣでも読み応えがありました。
異端の天才児をつけ狙う軍事組織に襲撃されるテスタロッサ一家は可哀想でした。
テッサは助かりその後ミスリルに入りトゥアハー・デ・ダナンの製造に取り掛かります。
子供が大佐として威厳を持つまでどんな苦労があったのか気になるところです。

◎ 大食いのコムラード

最後の短編は宗介が虎を飼い始める話です。
久しぶりにかなめさんのドツキ回しが見れるとなんかホッとします。
＞ 「気の荒い動物らしく、興奮して暴れたりしてもいい・・・？」 (←ここ最高)

宗介が虎を捕まえようとするハンターによって負傷するのですが、
最強の軍人たる宗介がそんな奴らに手傷を負うなんて意外だなと思いました。
オチはテッサがぬか喜びして可愛らしいですが、相変わらず薄幸ですな。

極北からの声―フルメタル・パニック!サイドアームズ〈2〉

• 作者: 賀東 招二
• 出版社/メーカー: 富士見書房
• 発売日: 2006/07
• メディア: 文庫