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【ラノベ】 新デジタル・デビル・ストーリー6 転生の絆 [デジタル・デビル・ストーリー]

ついに迎えた最終巻。

最初の方で明日香くんと礼子さんの家族が射殺されるシーンがエグかったです。
8ミリビデオで撮った自分の母親が銃殺されるシーンを見せ付けられて
レジスタンスが(家族が大事なので)組織から抜けるのが妙にリアリティがあって生々しいです。

クライマックスは明日香とガブリエルvsルシファーとストクになるのかと思ったら違いました。
リリトの行動もよく分かりませんし、ベルゼブーも倒しませんでした。
最後はシンメガ2みたいに神に挑むのかと思いましたが、それもありませんでした。

バトル系の話はほとんど描かれませんでした。
というか、明日香くんはまともに戦っていません。
主人公なのに黄泉での戦い以降は影が薄いです。

結局、最後は中島くんと弓子さんの再会で終わりました。
ある意味、主要な天使(ガブリエルetc)や悪魔(ルシファーetc)でさえ、あの二人の前では脇役でした。
主人公の明日書くんでさえもあの二人の前では脇役でした。

ミカエルや唯一神が出てきたのでシンメガファンの私としてはヨカッタです。
核兵器から日本を守るため、ひいては核戦争を阻止するため、ガブリエルとルシファーの利害が一致したのは意外な展開でした。
でも、ストクの手によって核は発動し、神罰が下って人間は絶滅寸前に追いやられてしまうのですが。

普通の小説なら、東京への核攻撃を阻止して、神の裁きを回避するという流れになってハッピーエンドですが、
NDDSでは容赦なく地球に巨大な隕石が落ちて死の星になってしまいました。
やっぱ、普通と違うなと思いました。

NDDSで筆者が書きたかったのは、中島くんと弓子さんの再会と呪いを信じなくなった人間への警鐘だと思います。
呪いというと悪いイメージにとられがちですが、呪いにも良い効果があります。
それは、呪いを信じることにより、人が人を殺さなくなる、ということです。

人を殺せば、怨霊に呪い殺される。
そんな恐怖が人間に植え付けられていれば、うかつに人を殺さないだろうと。
近代社会では、呪いのような迷信は信じられなくなり、人は呪いから解放され、人殺しをなんとも思わなくなります。

転生の絆

転生の絆

  • 作者: 西谷 史, 北爪 宏幸
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 1993/12
  • メディア: 文庫


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れもん

私はそうは思いません、人の心は正しい方向に行けばニュータイプ並みの
奇跡が起こせると思っています「神が正しいから・・・」なんて考えだと前には進めませんしロマンも追いかけられません。
私はガンダムZZのリィナ・アーシタが大好きです、それは彼女が自分の幸せよりも心から兄の事を重んじているからです(その分リィナが傷ついたときジュドーを軍に薦めたことを悔やんで「天国に行けやしない」といったときには本当に泣きました、リィナは何も悪くないのに、その分そのことで叩く人間にも憎しみを感じます)逆にこの小説にでてくるキャラクターたちは、
エルピー・プルの性格に近く見ていて嫌な感じがします。
主人公もヒロインも他のキャラもみんな人間・悪魔・神などをひっくるめて
自分のことしか考えていないんです、其処に凄く嫌な感じが湧き好きになれません。
私は「スーパーロボット大戦シリーズ」のなかで「コンパクト3」という作品が一番好きですがその理由は「自分たちの世界を正しい方向に変える」という
フォルカ=アルバーグという主人公とそしてでてくるスーパーロボットのパイロットたちの想いや心意気、熱さなどが人間味があり常に私に人間というものの存在の希望を持たせてくれるからです。
貴方には一度「戦士よ立ち上がれ」「誰がために」というアニメソングを聴くこともお勧めします(検索すればでてきます)。
この小説よりも大事なことを伝えてくれます。
by れもん (2012-06-27 11:07) 

NO NAME

作家にはそれぞれ伝えようとするものがあるはずで、(作品自体の良し悪しはともかく)それをどちらが上か下かなどと決めつけられるものではないと思うのですが。個人的な意見で「この小説よりも大事なこと」などと口にしないで頂きたい。
by NO NAME (2012-10-10 00:29) 

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