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【ラノベ】 しにがみのバラッド。 (7) [しにがみのバラッド。]

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電撃文庫『しにがみのバラッド。 (7)』を読了したので感想など。

今回は長編が一本と、モモさんの短編が一本でした。

血のつながっていない兄妹。
双子の妹の一方が兄を愛してしまいますが、”家族”から一線を越えて”恋人”になってしまうことへの不安と恐怖。
しかも、双子のもう一人も兄が好き。

そんな重たくてドロドロしたストーリーですが、不思議とテイストはあっさりさっぱりですね。
途中にモモ&ダニエルのぬいぐるみなど、コメディタッチな部分がうまく挿入されているからでしょうか。

綾さんも沙耶さんも、とても純粋で優しいのでお互いに遠慮してしまいますが
沙耶さんの方がより一歩引いている感じですね。

> 精一杯笑ったら、神さま。
> 見逃してくれないかなぁ。
> 私が死ぬの、見逃してくれないかなぁ・・・。

綾さんの死に際。
病室の個室で2人っきり。

想いを伝えるためのシチュエーションが。
最後の刻だなんて。

綾さんのささやかなお願いが。
胸に染み渡ります。

> 惺が変われない理由。
> 終わったまま、はじまれない理由。
> それは、わたしのせいだ・・・。

綾さんが死んで。
廃人同然の生活をしていた惺。

その原因は沙耶さんにあった。
綾さんと同じ顔を見ていると、残滓から抜け出せない。

あんなに幸せだったのに。
綾さんの死によって、どうしようもなく心が離れてしまって。
哀しみが哀しみを呼んで。

それでも前に進むしかない。
残された二人が救われるには、全てと向き合って
乗り越えるしかないのでしょうね。

最後は惺がまたバンドに戻ってよかったです。
沙耶さんがメンバーじゃなかったのは残念ですが・・・。

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しにがみのバラッド。〈7〉 (電撃文庫)

しにがみのバラッド。〈7〉 (電撃文庫)

  • 作者: ハセガワ ケイスケ
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2005/08
  • メディア: 文庫



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