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【ラノベ】 学校の階段 (4) [学校の階段]

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ファミ通文庫『学校の階段 (4)』を購入して読了したので感想など。

3巻が天ヶ崎さんの回だったので、この4巻では三枝くんのターンでした。

いきなり日記形式で始まったので、書き方として新鮮だなと思いました。
おそらく、三枝くんの日記だろうなということはすぐに察しが着きましたが。

間違って告白してしまった前巻の設定を引きずっていましたが
井筒くんはナギナギさんとの誤解の決着をつけずに逃げ回っていました。

いつもは熱血なのにこういうところは女々しいですねぇ。
ナギナギさんがコンタクトにしていて可愛さ倍増でした。

天ヶ崎さんが美冬さんに会うために幸宏くんの家に来ていたのですが
微笑みの様が可愛らしいです。

あと、希春姉さんの嫉妬によって幸宏くんが被害を受けるのもお約束ですね。
希春姉さんは本当に20代かって言うほど行動がお茶目ですねぇ。

体育祭では九重さんがハムスターのきぐるみを着て奮闘しましたが
井筒くんは九重さんが着て汗だくになった後のきぐるみを所望していました。

お前は汗フェチの変態かとw

三枝くんを好きでしょうがない見城さん。
嫌われて、泣いたのにもかかわらずまだ三枝くんのことが好きらしい。

なんであんなに冷たくされて拒否されて
三枝くんのどこがいいのだろうと思いました。
よく“恋は盲目”といいますが、“恋は病気”の方がしっくり来ると思いました。

そして、事件の幕開け。
三枝くんは階段部に退部届けを提出し、勝負することになりました。

すでに、階段部の面々は三枝くんの手中で計略にからめとられていました。
戦いは開始前から始まっていたのです・・・。

勝ちが決まったところで勝負を仕掛ける。
こんな策士を相手にどこまで対抗できるのか。

三枝くんは知力だけでなく、体力(走り)もそこそこあるのがスゴイです。
相手の弱点を見破っていても、ある程度の力がないと勝てないですからね。

そういえば、三島さんの誤解も解けてないままだよなぁ。
次の巻まで持ち越しなのだろうか。

驚いたのが、遊佐くんの暗躍は三枝くんの依頼が発端だったこと。
そして、三枝くんも見城さんのことが好きだったことですね。

結局、三枝くんにとって階段部は居心地がいいところでした。
そこで安定した心を持つようになって、初めて客観的に自分を見ることができたのだと思います。

汚くて醜くて臆病で矮小な自分を。

それが分かってしまったから階段部にはもういられない。
本当の自分が醜態だということがバレてしまう。

階段部が大事な場所だから、それだけは許されない。

そんな決意が三枝くんを悪役にまでさせてしまい
自分が消えることによって決着をつけようとしていました。

でも、幸宏くんはちゃんと気付いていました。
三枝くんの“本当”は階段を走りたいという純粋な衝動。
その気持ちは嘘ではなかったのです。

にしても、天ヶ崎さんが負けた理由が一番納得できました。
なんと絶対の自信を置いている技が欠点になってしまうとは。
最も重要なのは臨機応変に柔軟な対応をすることなのでしょうか。

バレンタインのお話は単純に羨ましかったです。
天ヶ崎さんからもらえるとは・・・。
でも、九重さんのチョコは殺人的なマズさだったようですけどw


学校の階段4 (ファミ通文庫)

学校の階段4 (ファミ通文庫)

  • 作者: 櫂末 高彰
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2007/01/29
  • メディア: 文庫



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