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【雑記】 死刑台のエレベーター (創元推理文庫) [読書]

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小説『死刑台のエレベーター (創元推理文庫)』を購入して読了したので感想など。

『死刑台のエレベーター』は最近、映画になることが報じられていましたので
気になってコノザマで注文して読みました。
古い本なので中古でしか買えない上に、値段が徐々に吊り上っている気がする・・・。

映画になるなら、そっちを見ればいいんじゃないか?
という考えもあると思いますが、

“実写邦画は全てがクソである”

という私の基本理念により、映画版は見ません。
この作品に触れるのは小説版のみとなります。

アオリ文には
「偶然の一致か、焦燥と苦悩を描いた第一級のサスペンス・スリラー」
とありましたが、正直そこまで面白く無かったです。

まず、文章がおかしい。
というか読みづらい。

原作が海外なので翻訳家が日本語訳を当てているのですが
非常に違和感のある日本語なので、抵抗感があります。

最大の難点は、肝心のエレベーター密閉状態の描写があまり無いということですね。
ちょっと試行錯誤してすぐ諦めて寝ちゃいますし。
で、起きたらすんなり脱出できましたし。

てっきりこちらはメインじゃなくて抜け出した後にドラマティックな展開があるのかと思いきや
冤罪であるのは明白なのに、周りの証言者や判事は的外れなことばかり言ってますし。
特に、主人公の嫁の兄の嫁が主人公を庇った意図が分かりません。

エレベーター内の描写が少ないのは、外で起きているサイドストーリーが多いのが原因なのですが
正直、そこまで話を広げなくてもいいのではないかと思いました。

車を盗んだ若いアベックとか、車で移動中のワケアリ夫婦とか、主人公の嫁の錯乱ぶりとか。

妻の目撃→車の盗難→無銭飲食→車上強盗→心中
の流れが、有機的にまとまって(つじつまが合った)主人公を追い詰めたのは
「確かに勘違いを引き起こす要因にはなるな」と思いましたが、やはり少々強引ですねぇ。

▲ 映画『死刑台のエレベーター』製作決定!
http://www.cinematopics.com/cinema/news/output.php?news_seq=9239


死刑台のエレベーター (創元推理文庫)

死刑台のエレベーター (創元推理文庫)

  • 作者: ノエル・カレフ
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2000/11
  • メディア: 文庫



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tonta

何か、びっくりするような表紙ですね(^-^;


by tonta (2009-11-06 22:37) 

Lunamaria

◆ tonta さん
◇ nice & コメントありがとうございます

> 何か、びっくりするような表紙ですね(^-^;

ちょうどエレベーターに閉じ込められていて、抜け出そうとしているシーンでしょうか。
 
by Lunamaria (2009-11-07 14:15) 

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