【ラノベ】 明るい家族砲計画っ！ (1)

ファミ通文庫『明るい家族砲計画っ！ (1)』を購入して読了したので感想など。

いつもは本のレビューを書くときにあらすじを割愛しているのですが
よくよく考えてみるとそれだと情報量不足を否めない。
というわけで、軽く書いてみようと思う。

このお話は、主人公の拓真くんと幼馴染の美奈さんがメインで登場します。
ある日、拓真くんのところに未来からお届け物が来ました。

その荷物を開封してみると、中からはタマゴと説明書が出てきました。
説明書にはタマゴの扱い方が書いてあります。

そのタマゴから生まれてきたのは、なんと未来からやってきた拓真くんの娘だという。
その子の名前はヒカリ。
しかも、ヒカリさんのお母さんは美奈さんらしい。

いままで拓真くんは美奈さんに対して恋愛感情を持っていませんでした。
どちらかというと友達か家族のような相手。

でも、将来結婚するのが美奈さんだと知って
美奈さんを恋人として強く意識するようになってしまいました。

緊張して日常会話すらままならなくなり、自然と距離が開いてしまいます。
それに追い打ちをかけるように美奈さんに誤解を与えてしまって
ますます二人の仲がギクシャクしてしまうという・・・。

最初は仲良しだったのに、険悪になって、また元のサヤに戻るという意味では
まどろっこしいというか一巡しているというか、そんな感じですね。

この話の見どころは、まずは女の子の可愛さ。
特にヒカリさんの可愛さは異常です。

ヒカリさんが透明人間になって、しかも素っ裸で拓真くんに抱き付いたとき
拓真くんの背中には膨らみと、先端の尖りが感触としてあったらしい。

どう見てもＢ地区です。
本当にありがとうございました。

風呂場の事件もそうでしたが
娘に欲情するってどうなのよ。

まぁ、自称娘なので確定はしていませんが。
つか、状況証拠しか出てないんですよね。
その状況証拠が、一つ一つが濃いので事実のようになってしまっていますけど。

絨毯をバシバシ叩くシーンが妙にお気に入りです。
怒っててもカワイイなぁ。

もう一つの見どころは、会話型説明書のセッちゃんとのやり取りですね。
相手はたかが書物なのですが、人工知能を持っているので会話ができます。

「聞きなさいっての！」
「はいっ」

強気だった拓真くんが説明書に怒られて急に萎縮してしまったシーンは吹きましたねｗ
でも、基本的に拓真くんをからかって遊んでいることの方が多いです。
説明書にもてあそばれる主人公って一体・・・。

このセッちゃんも謎が多いというか油断ならないというか。
クーリングオフ（原子分解）とか物騒なこと言ってますし。

というか、通販なのか？
ユーザー様ということは拓真くんは顧客なのか？
本当にヒカリさんは未来の拓真くんが送りつけてきたのか？

ストーリーとしては・・・、とにかく終盤の美奈さんの痛々しさが印象に残ります。
なぜ拓真くんは隠し続けてしまうのか。
正直に言えばいいのに。

なぜ美奈さんは面と向かって確かめずに避けることしかしないのか。
席替えを申し出たときは、ほぼ絶望的でした。
でも、ダブルデートに参加したのには好感が持てました。

仲直り編は、もっと紙面を割くかと思ったら呆気無さ過ぎて拍子抜けでしたね。
２巻以降が保障されているから、あえて１巻のラストではクライマックスを意識しなかったのかな。

明るい家族砲計画っ! (ファミ通文庫)

• 作者: 新木 伸
• 出版社/メーカー: エンターブレイン
• 発売日: 2008/06/30
• メディア: 文庫