【雑記】 ふしぎの国のアリス (福音館文庫)

文庫小説『ふしぎの国のアリス (福音館文庫)』を購入して読了したので感想など

アリスは小さい頃に読んだような気もしますが
ふと気付いたらどんなお話だったかよく覚えていないので
今さらながら読み直すことにしました。

Konozamaで検索してから購入したのですが
リアル店舗ではなくネット店舗で買ったので
一つだけ誤算がありました。

文庫本のサイズって１つしかないと思っていたのですが
この文庫本はいつものより一回り大きいのです。

なので、いつも使っている文庫本サイズのブックカバーが使えません。
文庫本のサイズって規格で決まっているわけじゃないのか・・・。

さて、アリスを読んでみての感想ですが
とりあえず日本語訳に違和感がありまくりです。

韻を踏んだり、洒落だったり、言葉遊びだったりする箇所が
いくつかあるのですが、当然日本語ではネイティブの面白さが
表現できません。

私に英語力があれば是非とも原文を読みたいですが
電車の中で読むのに辞書片手にっていうのは無理がありますしね・・・。

あと、挿絵がちょっとグロイ。
あんまりアリスが可愛くない。

物語としては、ウサギを追ってアリスが穴の中に落ちていき
そこは不思議の国だったわけですが、入るのはいいのですが
どうやって出るのかと思ったら、まさかの夢オチ。

こんな昔から夢オチという技法が確立していて驚きましたが
あそこまで引っ張っておいてラストは呆気ないものです。

そして、穴に飛び込むまでの展開が速すぎます。
わずか２ページ目で穴の中へ。

もうちょっと躊躇したり怪しんだり調べたりは無いのかｗ

不思議の国の住人（？）は多くが獣系です。
ウサギだったりトカゲだったりグリフォンだったり、
カメだったりイモムシだったり。

出会うたびに奇怪なこと奇妙なことが起こりますし
アリス自身の体も伸び縮みして、わけわかんないことに。

自分の体の大きさを制御するために
大きくなるキノコと小さくなるキノコをむしり取って携帯するあたり
チャッカリしてるなと思いました。

各住人と会話をするのですが、意味深長なようでいてサッパリ分かりません。
いきなり詩を歌いだしたり、レース競技をしたり、踊り出したり。

踊ったときはアリスの足を踏んでいましたからねｗ
レースや詩の脚注も意味不明です。

レース：要するに、めちゃくちゃな競走なのでしょう
詩：ほとんど意味のない詩です

説明になってないしｗ

一番キチガイというか気が触れているのは料理女だと思いますね。
帽子屋もネズミをいきなり急須に押し込んでいたので、かなりキテいましたが
料理女の異常性には敵わないと思います。

一言で言うなら、“静かなる癇癪”とでも言いましょうか。
とにかく、こんな人がいたら一緒にいるだけで命がいくつあっても足りません。

なんの前触れもなく、殺意もなく、理由もなく
唐突に仕掛けてきますから、自衛のし様がありません。

結局、アリスは不思議の国でまともな会話を一度もしていないんじゃないかと思います。
最後の裁判も、とても裁判とは思えないほどグダグダでしたし・・・。

ふしぎの国のアリス (福音館文庫)

• 作者: ルイス キャロル
• 出版社/メーカー: 福音館書店
• 発売日: 2004/06/01
• メディア: 文庫

コメント 4

アリスは読んでないし・・・
映画の方はやっと今度の土曜日に見るのです。
不思議なら何でも好きだから訳分からなくても良いけど。
でも、アリスは可愛い方が良いって思いますよ＾＾。
by lamer (2010-06-23 13:58) 

◆ lamer さん
◇ nice & コメントありがとうございます

＞ 映画の方はやっと今度の土曜日に見るのです。

実は、映画きっかけで原作の本を読もうと思いました。
この作者の「不思議なこと」を書く想像力はスゴイですね。
　
by Lunamaria (2010-06-24 01:25) 

最近はハヤカワ文庫も従前よりサイズが大きくなりましたが、各社微妙にサイズが不統一な感じですね。
by chokusin (2010-06-25 21:16) 

◆ chokusin さん
◇ nice & コメントありがとうございます

＞ 各社微妙にサイズが不統一な感じですね。

やっぱり出版社さんによって違うんですか～。
それに合わせて、あらゆるサイズのブックカバーを買う必要があるので不便です・・・。
　
by Lunamaria (2010-06-26 14:06)