【ラノベ】 なれる！ＳＥ -２週間でわかる？ＳＥ入門- (電撃文庫)

ライトノベル
『なれる！ＳＥ -２週間でわかる？ＳＥ入門- (電撃文庫)』
を購入して読了したので感想など。

この本を買ったのはＳＥのラノベと言うことで興味を持ったのが発端でした。
私もＳＥと呼ばれても不思議じゃない立ち位置なので。

ＳＥとは何か？
かなり難しい質問ですね。

「ＳＥのお仕事はキツくて、キビシくて、帰れない３Ｋ職。」
とよく言われますが、一体何が大変なのかよく分かりません。

「警察署長って日中はオフィスで何をやっているの？」
という疑問並みに謎ですねぇ。

主人公の工兵くんは大学の就職活動を経て
とあるＩＴ企業に就職した新社会人です。

その会社でＯＪＴを受けるのですが、その先輩と言うのがＳＥ。
つまり工兵くんはＳＥとしての第一歩を踏み出してしまったのです。

先輩ＳＥの名は立華さんと言う女の子です。
こども店長ならぬ、こどもＳＥなんじゃないかと思われそうなほど
小っちゃくて女子中学生みたいです。

でも、ＩＴ技術の方はプロ級です。
分野はネットワークです。
ルータの設定ファイルなど、白紙から書き上げまで５分足らずでやってしまいます。
無茶な案件も片っ端から捌いていきます。

技術は１級品なのですが、コミュニケーション能力に乏しく
さらに新人を研修するなんてことも、あまり慣れていない。

なので、工兵くんはいきなり案件を押し付けられるわ
終電まで残業するわで、気が滅入ってしまいました。

ＳＥの仕事の悪いところ。
ＳＥの仕事の良いところ。

会社ということ。
労働ということ。

充実ということ。
苦労ということ。

極限状態ということ。
Engineer'sHighということ。

２週間という短い研修期間の中で工兵くんは
経験し、判断し、そして足を踏み入れてしまいました。

ＳＥという仕事に魅入られたのか。
立華という人柄に魅入られたのか。
はたまた両方なのか。

工兵くんは足を踏み外してしまったのかよく分かりませんが
まぁ、最後は本人が自分で考えて自分で決めることですしね。

私の感覚でＳＥというと「仕様を書く人」だったので
この本に登場するＳＥがネットワーク系だったのがちょっと意外でしたが
概ね、現場の雰囲気は書けていると思います。

藤崎さんに死相が出ていてちょっと心配ですが。

個人的にはカモメさんに最も萌えました。

定時で帰っちゃうところとか＝定時萌え
工兵くんの残業をしっかり見守っているところとか。

つーか、カモメさんに下の名前で呼んでもらいてぇ。（ﾊｧﾊｧ

ゲーセンでオンライン麻雀をやっていたのはさすがに意外でしたがｗ
しかも、やたら強いしｗ

そういや、立華さんの年齢は明らかにならなかったなぁ。

なれる!SE―2週間でわかる?SE入門 (電撃文庫)

• 作者: 夏海 公司
• 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
• 発売日: 2010/06/10
• メディア: 文庫

コメント 2

私も本日、この本を読み終えました。
個人的には、面白かったですね。

ただ、私も世間一般からは「SE」と呼ばれる仕事をしているので、冷静な判断が出来ているかは疑問なのですがw

私もSEは「仕様をかく人」のイメージが強いですね。
立華さんはSEというより、ネットワークエンジニアという印象でした。
by ひだひだ (2011-04-09 20:26) 

◆ ひだひだ さん
◇ nice & コメントありがとうございます

＞ 私も世間一般からは「SE」と呼ばれる仕事をしているので

私も業務内容の話をしたらＳＥだと言われるんでしょうけど
ＳＥにされたくないので、悪あがきでＰＧだと主張しますｗ

＞ 立華さんはSEというより、ネットワークエンジニアという印象でした。

ネットワークエンジニアですよねぇ。
ただ、ＳＥはＩＴ系なんでも屋なのでＮＥもＳＥなわけですが。

１巻ではどちらかというと、ＳＥとはなんぞや？というよりも
新入社員とはなんぞや？という性格が強いように思えます。

２巻と３巻も購入済みなので、続きを読み進める予定です。
　
by Lunamaria (2011-04-10 00:54)