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【ラノベ】 なれる!SE (2) {電撃文庫} [ラノベ]

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ライトノベル
『なれる!SE (2) {電撃文庫}』
を購入して読了したので感想など。

今回は新キャラの梢さんが出てきて一波乱なお話。

スルガシステムの社員ってほとんど出てきませんが
新キャラが増えるのは情報が広がって有り難いですね。

序盤に工兵くんの新歓があるのですが
自分で幹事をやるという意味不明っぷり。

確かにこれじゃあ、やってもらいたいから自分で企画してるような感じだよなぁ。

カモメさんに感じのやり方を教わったり
当日に社長や人事が来るのはいいんですよ。

でもその後のカモメさんが、個人的には非常に残念だった。

ミステリアスな優しいお姉さん系だと思っていたのに
強引に立華さんへの説教を目論んだり
止めようとした工兵くんに飲み比べで勝負したり
自分が勝ったら立華さんとキスしろと迫ったり。

無茶苦茶でんがな・・・。
性格悪くなっとるがな・・・。

結局、あの勝負はどちらの勝ちになったんだろう。
まさか酔った勢いで立華さんの唇を奪ったりしてないよな・・・。

工兵くんが梢さんに出会ってから、梢さんが工兵くんを
好きになるまでがトントン拍子だった。

でも、線路に落ちたところを助けるのはちょっとやり過ぎだったと思う。

梢さんはチンマリしているようで、意外とグラマラスなボディを持っているらしい。
そんな人に好かれるなんて、工兵くんが羨ましいです。

工兵くんはつなぎ役として奔走しましたけど
お互いに技術者として一流で、お互いの実力を認めていたようですね。

確かに、立華さんがあれだけ衝突を繰り返すというのも珍しい。
戦う価値も無いような無能な人間なら、やはり無視して相手にしないでしょうし。

相手にするということは、相手にするだけの価値がある。
そして、それだけの実力を相手が持っているということですからね。

工兵くんはそんな二人の関係をうらやましいと思う。
今は素人だから仕方が無いけど、成長すればあるいは・・・。

今回の話は粒度を細かくすると、立華vs梢なんですが
もう少しメタな次元で見ると、SE部とOS部の確執の問題です。

システムを構築するSE部と
システムを運用するOS部。

SE部で製作したシステムをOS部が引き継ぎ、
OS部はそのシステムを運用・管理する。

OS部は運用・管理に必要なドキュメントをSE部に要求する。
OS部の言い分だと、ドキュメントの質は
「素人でも分かるように(人に依存しないように)」という基準を主張します。

でも、SE部は「最小限でいい」と言い張ります。

どこで折り合いをつけるか、難しいですし
どこかで折り合いを付けなければならない。

そんな渦中に全くの素人の工兵くんが狩りだされるという・・・。

トラブルの原因はDBサーバのハードウェア故障による
パフォーマンスの低下なんですが、これって検出するのそんなに大変か?

APサーバに異状がなければすぐにでもDBサーバを疑うのは常套ですし、
ましてや障害ランプが点灯していたのならDCからすぐにアラートが来るでしょうし。

私はこの部署間抗争を読んでカルチャーショックを受けました。
構築と運用で部署が分かれてるんだ、と。

少なくともうちの会社ではそのような視点で部署割りをしていません。
Aという部署がBというシステムを製作したら、
Bを運用・保守するのはA部署が引き続き行います。

つまり、部署Aは構築・運用・保守まで一括で行います。
これでは「なんでも屋」状態ですね。

世の中的にはどちらが主流なんでしょうか。
やっぱりIT企業ごとに違った組織構成なんでしょうか。


なれる!SE 2 (電撃文庫 な 12-7)

なれる!SE 2 (電撃文庫 な 12-7)

  • 作者: 夏海 公司
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2010/10
  • メディア: 文庫



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コメント 4

ひだひだ

まだ読めてない…。
読んだら感想読みにきますw
by ひだひだ (2011-04-12 01:40) 

Lunamaria

◆ ひだひだ さん
◇ nice & コメントありがとうございます

わざわざ事前報告に来ていただかなくてもw
 
by Lunamaria (2011-04-13 01:44) 

ひだひだ

読みましたのw

私が前いた会社では、開発と運用は完全に分離してましたね。
システムを作ったら「運用移管会議」を行って、開発側が運用側に引渡しをしてましたから。

ただ、社内システムだったこともあり、劇中のような苛烈さは全然ありませんでしたが。
障害対応も、開発側が普通にやってましたしね。

しかし、カモメさんの影が薄くなっていきそうな予感がしますね…。
by ひだひだ (2011-04-22 00:32) 

Lunamaria

◆ ひだひだ さん
◇ nice & コメントありがとうございます

予告通り事後報告していただかなくてもw

> システムを作ったら「運用移管会議」を行って、
> 開発側が運用側に引渡しをしてましたから。

やっぱりそういう会社もあるんですねぇ。
ウチの会社では作った人がそのまま保守もまかないます。

問題点としては開発者が、いつのまにか保守者に変わってしまうので
人的リソースの枯渇が発生し、他のプロジェクトにアサインできないことです・・・。
 

by Lunamaria (2011-04-24 00:00) 

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