【ラノベ】 甘城ブリリアントパーク (1) {角川ファンタジア文庫}

フルメタで有名な賀東招二の新作。
フルメタのボン太くんによく似たマスコットも出てきます。

賀東招二といえば、ミリタリーものかもしれませんが
個人的にはコメディ系も高く評価しています。

さて、あらすじですが。
一介の高校生が倒産間際の遊園地を立て直そうと奮闘するというお話。

ただし、経営学的なことは出てきませんし
画期的なマーケティングやプロモーションも出てきません。

入場料を安くして、口コミを利用して宣伝して。
まぁ、最後に奇跡の逆転の一手があるのですが
あれはちょっとやりすぎだと思う・・・。

手段を選ばないのは悪役の発想ですが
あの姫様のためなら、確かに犯罪者になるのも厭わない。

ところで、そのラティファ姫様ですが
病弱キャラで記憶も無くすし成長も止まっているし
設定を盛りすぎなような気もする。

儚げで美しい容姿。優しさ健気さ。
萌え要素としては高スペックですが。

それと、主人公の西也に備わった心を読む能力。
出し惜しみしすぎて、あんま活躍しなかったな。

最後に、印象に残った名シーンを５つほど紹介します。

１．キス

ラティファ姫様と西也のキス。
うらやまけしからん。

２．であえ！であえ！

まぁ、確かに態勢はそうなんだけど。
こういう表現あんまり見ないのでつい吹いてしまった。

３．着替え

お尻丸出しやないかい。
うらやまけしからん。

４．居酒屋

遊園地のマスコットが居酒屋で焼き鳥を食べながら生中ジョッキ。
どんだけヤサグレてんだよ・・・。

５．ベンチ

西也の気持ちを変えたのは、バス停に置かれた寂びれたベンチ。
真心がこめられているのは分かりますが、心変わりを誘発するほどのインパクトがあったとは。

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