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【雑記】 書籍:『美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?』 [読書]

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『美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?―できるビジネスパーソンになるための管理会計入門!』
を読みました。

会計と経営に興味がある人向けの入門書です。
会計というと専門的でお堅いイメージですが、物語形式でスラスラと読めます。
ただ、勉強や学習のためという目的には適さない書籍かもしれません。

ERPなど意外とIT系の単語が出てきたのですが、
私はIT業界にいる身なので難なく読めました。
でも、IT系に疎い人にはイメージが湧かないかもしれません。

私が一番印象に残ったのは、
「無駄な活動を効率よく管理することは愚かなこと」
「無駄な活動を削って最適化した後にERPを導入する」
です。

それがERPの導入に成功させるために必要なことであり、
そして経営において大事なことみたいですね。

つか、結局パッケソフトにバグがあったのか・・・。
あのSEにはちょっと同情しますね。

現在、この前巻に当たる『餃子vsフレンチ』を読み中です。


美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?―できるビジネスパーソンになるための管理会計入門!

美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?―できるビジネスパーソンになるための管理会計入門!

  • 作者: 林 總
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2008/02/01
  • メディア: 単行本



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【雑記】 海の墓標―水上特攻「震洋艇」の記録 [読書]

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単行本『海の墓標―水上特攻「震洋艇」の記録』を読みましたので感想など。

この本は太平洋戦争の折に実際に使われた特攻兵器「震洋」を取り上げています。
著者は戦時中、特攻兵として軍務に就いていたそうです。
幸運にも特攻の機会が訪れず、戦後まで生き延びたそうです。

特攻兵器といえば、爆弾を満載にして戦闘機で自爆するのをよく見聞きしますが
「回天」()や「震洋」は海の特攻兵器です。

「震洋」はベニヤで出来たお粗末なボート。
これにありったけの爆弾を載せて、敵の船体に体当たりするという
シンプルで、命を消耗品として使う兵器です。

>>>

「震洋」は本土防衛のための兵器です。
したがって、アメリカの船が日本に近づいてきたら「震洋」で敵戦艦を攻撃します。

敵が近くにいるかもしれない。
12時間待機の命令が下ります。

敵が見つかれば、即時出撃。
すなわち、死にに行くのです。

待機の命令が下った瞬間。
特攻兵たちは「寂として声無し」。
神妙な静寂の中、刻一刻と近づきつつある死。

普通だったら泣き喚いて逃げ出すような場面ですが
覚悟なのか諦観なのか、みんな黙っていたそうです。

>>>

やがて解除される待機命令。
「助かった」。
安堵の気持ちが特攻兵の中に沸き起こります。

しかし、すぐ次の待機命令が。
そして繰り返される生と死のキャッチボール。

筆者はこのときの、発令と解除の
緊迫と安堵は、言葉で表現できないと言っています。
当の本人にしか分からない精神の極限状態。

死と向かい合わせのこの状況でよく正気を保っていられるなと思います。
普通だったら、精神崩壊を起こしそうな状況です。

>>>

「震洋」という特攻兵器はブレーキもバックも付いていなかったそうです。
つまり前進することしか出来ず、止まったり後退したりが出来ない。

特攻兵器という正確を如実に表していますね・・・。

>>>

17歳で軍隊に入り、国から理不尽な命令を受けた著者。
教育というものをこう考えているそうです。

- 人間の心というのは、初めは透明に近い白である
- それが、家庭・学校・社会の教育次第でどんな色にでも染まってしまう
- 少年犯罪の増加は学校や家庭での教育に欠陥があるからだ

モンスターペアレント。
教師の性犯罪。

こんな大人たちが闊歩している社会で、
健全な青少年が育つわけがない。


海の墓標―水上特攻「震洋艇」の記録

海の墓標―水上特攻「震洋艇」の記録

  • 作者: 二階堂 清風
  • 出版社/メーカー: 鳥影社
  • 発売日: 2004/12
  • メディア: 単行本



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【雑記】 雪煙 (森村 誠一) [読書]

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森村誠一(著)の文庫小説『雪煙』を読みました。
ジャンルは推理というか山岳ロマンというか、そんな感じです。

暴漢に犯されて殺された香保さんが可哀想です。
高木さんには是非とも犯人を追い詰めてもらいたかった。

途中、清瀬の殺害現場から発見された腕時計。
そこに彫られた高木さんと香保さんの名前には驚きました。

最後に、高木さんが仕事を選んだのが意外でした。
雪煙には雪炎、雪縁などの意味があったのかもしれませんね。

小説家 森村誠一 公式サイト http://www.morimuraseiichi.com/



雪煙 (講談社文庫 も 1-86)

雪煙 (講談社文庫 も 1-86)

  • 作者: 森村 誠一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/02/15
  • メディア: 文庫



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【雑記】 魔性の群像 (徳間文庫) [読書]

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"森村誠一"著の小説『魔性の群像 (徳間文庫)』を読みました。
印象に残った点に関して感想を書いてみます。

この本は短編集です。
社会におけるストレスや鬱憤を魔性として物語にしています。




> 拘束で狭められていた視野が、スピードダウンして、視野が広くなった。
> ゆっくりと歩んでいると、地平線が広く見える。

会社では出世のレースが行われています。
ライバル蹴落とし、よりスピードを求め、社員は邁進します。

そんなレースがバカらしく思い、
レースから降りた主人公は人生の視野が広がります。

会社で出世するだけが目的の人生。
それは矮小でつまらない人生なのでしょうか。

もっと素敵な目的が人生にはあるはず、
そう主人公は思い、第2の人生を歩もうとします。

確かに都会人はやたらと急ぎますね。
時は金なりという言葉があるので、時間は貴重なことは分かるのですが。

東京の山手線で5分待つだけでイライラするのに
地方に行ったときに、次の電車まで15分でもノホホンと待てるのはなんでだろう。




> 矢ガモ事件は大々的に報道され、社会の憤激を集めたが
> 一方では同じ人間がレストランで平然とカモ料理に舌鼓を打っている。

人間の身勝手さが浮き彫りになる好例ですね。

矢ガモに対しては残酷だと同情するくせに、
カモを殺して食べることには無感動です。

カモにしてみれば、両方とも人間から受けた被害なのは変わりません。
でも、加害者である人間の側は別々のことのように振る舞っています。




> 会社に生活の中心を置き、
> 家はただ寝に帰る場所でしかなかった。

会社が人生の拠り所となっているオジサンたちは
人生の全てを会社と仕事に捧げ、滅私奉公します。

「家はただ寝るための場所」とは、なんと寂しいことでしょうか。
私なら逆に、「会社はただ働くための場所」となりますね。

会社に対して思い入れ(忠誠心)が弱いと思われそうですが、
そこまで会社に入り込んで、自分を殺して
その先に一体どんな見返りがあるというのだろう。

ドライな若者はオジサンウケしなさそうですけどね。





魔性の群像 (徳間文庫 も 1-54)

魔性の群像 (徳間文庫 も 1-54)

  • 作者: 森村 誠一
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2008/06/06
  • メディア: 文庫



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【雑記】 色覚異常―色盲に対する誤解をなくすために (単行本) [読書]

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書籍『色覚異常―色盲に対する誤解をなくすために』を読みました。
ざっくりと感想などを。

第11章 色覚異常者の職業

この職業は不適当だと思われるもの。
・デザイン
・繊維
・交通
・薬剤師
・医師
・先生
・画家
・軍人

交通や医療関係の仕事はクリティカルなのでなかなか難しいですね。
そもそも迷惑がかかるから、ということで目指さないことが多いような気がします。

色関係もやはり雇ってもらえないと思われます。
色覚異常者の、健常者とは違った感性の色使いは時に評価されるそうですが
それを期待するのは楽観的かと。

第13章 遺伝

両親ともに色覚異常であるなら、その子供は確実に色覚異常を持つそうです。
母親が保因者というだけで子供は色覚異常、もしくは保因者となるそうです。
いずれにせよ、どちらかが保因以上なら50%以上の確率で子供に遺伝するみたいです。

アメリカでは自分の子供の病気が遺伝であると分かると、親は安心するらしいです。
もし、親の育て方が悪くて病気になった場合は親の責任となるが
遺伝的な発病の場合は親に責任はなく、仕方がないこと。

できる限りのケアはするが、ある種の割りきりがあって、
”気の持ち様”が日本人と微妙に違うみたいです。

第17章 治療について

ボロを出さないために。
他人にバレないように。
できることなら隠し通したいと願っている。

この気持ちスゴクよく分かります。
つか、私もそう思いますし。

でも、仕事で支障が出るようなときは、
率先して言わなければならないんですよね。
ウチの職場には思った以上に色弱の方がいて、少しホッとします。

教習所での免許取得の適性検査のときはハラハラしました。
この色を答えよ、と示された色が私の苦手な緑だったからです。

見えたままを答えると、「灰色」となるのですが
そこは健常界で通用するように変換をかけて「緑」と答えました。
結果、合格できてよかったです。

最近見つけたコレ↓欲しいんですが、高すぎ・・・。

カラートーク http://www.reha-vision.com/colortalk_p/colortalk_p.html



色覚異常―色盲に対する誤解をなくすために

色覚異常―色盲に対する誤解をなくすために

  • 作者: 深見 嘉一郎
  • 出版社/メーカー: 金原出版
  • 発売日: 2003/11
  • メディア: 単行本



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【雑記】 昆虫おもしろブック (知恵の森文庫) [読書]

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『昆虫おもしろブック (知恵の森文庫)』を読みました。
軽く感想等を。

タイトルから分かるとおり、昆虫の不思議な生態を紹介してくれる本です。
挿絵は銀河鉄道999などで有名な松本零士さんです。

分かりやすい文章とイラストでサクサク読める感じです。
科学的な専門用語もほとんど出てきません。
そして、筆者が生で体験したことがベースになっていたりします。

この本を読んでいると
「どうやってそんなことを思いついて、何でそんなことが分かるんだろう」
と関心してしまいます。

色々と興味深いネタはありましたが、
掻い摘んで(かいつまんで)書いてみます。

カマキリにとって、動いているものはエサである。
例えそれが夫であっても。
そこには夫婦関係や同族関係といったつながりはありません。

あるイモムシはアリの巣でゲストとして扱われます。
なぜならそのイモムシは体から甘い汁を出すことができる。
その汁を舐めたくて、アリは巣の中にイモムシを招き入れて歓待します。
エサも運んであげます。
イモムシは無料でホテルに滞在するように幼少期を過ごせます。

あるアリはキノコを養殖することができるらしい。
なんと高度な文明だろうか・・・。
何でそんな技術を身に付けることができたんだろうなぁ。


昆虫おもしろブック (知恵の森文庫)

昆虫おもしろブック (知恵の森文庫)

  • 作者: 矢島 稔
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2004/07/06
  • メディア: 文庫



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【雑記】 殺人の花客 (角川文庫) [読書]

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”森村誠一”著の推理小説「殺人の花客」を読みました。
推理小説は性質的にネタバレが発生してしまうので感想を書きにくい・・・。

エピローグで牛尾刑事が言っていたセリフ、

「時として刑事が守るべき社会正義は、個人を不幸にすることがあります。」
「正義の基準は法律ですが、法律は社会の秩序を守るための最大公約数の約束事です。」
「個人の家庭の事情まできめ細かく手当てできません。」

が妙に印象的です。

社会にとって悪な事が
家庭/個人にとって悪とは限らない


殺人の花客 (角川文庫 も 3-75)

殺人の花客 (角川文庫 も 3-75)

  • 作者: 森村 誠一
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2008/03/25
  • メディア: 文庫



タグ:森村誠一
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【雑記】 半落ち (講談社文庫) [読書]

講談社文庫から出ている「半落ち」横山秀夫(著)を読みました。
映画化もされた作品です。

この小説は構成が独特で何章かに分かれているのですが、全て主人公が違います。
ですが、主人公同士に人間関係があるので第一章の主人公が最終章にも出てきた、
というようなこともあります。
各章の主人公はそれぞれ職業が違い、検察官や弁護士や裁判官などが出てきます。

全ての章は1人の犯人を中心に展開されます。
ある意味、この犯人が主人公かもしれません。

ラストで秘密が明かされるのですが、私はそれほど感銘を覚えませんでした。
むしろ、そこへ至るまでの、いろんな主人公の組織との軋轢、葛藤、逡巡、
そして犯人に魅せられる、そんな様子が面白かったです。

半落ち (講談社文庫)

半落ち (講談社文庫)

  • 作者: 横山 秀夫
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/09
  • メディア: 文庫


半落ち

半落ち

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2004/07/21
  • メディア: DVD


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【雑記】 出口のない海 (講談社文庫) [読書]

『出口のない海』を読んだのでその感想など。

この作品は同タイトルの映画で知りました。
ですが、私は実写邦画は観ないことにしているので、原作の小説を読みました。

全体的な感想としては、戦争モノなのですがドキュメンタリー性よりもエンターテイメント性が高いような気がします。
ストーリー展開は平坦というか、起伏がないというか、抑揚がないというか、オーソドックスというか、そんな感じでした。

特攻兵器”回天”は操縦がうまい人から乗り込めます。
主人公は操縦が下手なら生き延びられると考えます。
ですが、主人公は自分の生への執着が情けないと感じます。
戦争とは人の精神や価値観まで変えてしまうという点では宗教に似ていますね。

私が一番印象に残った場面は、
> こいつは……
> この回天って奴は、
> 人の生死を弄(もてあそ)んでいるのか……
っていうシーンです。
この後、主人公は「死線を越えてしまった人間の顔」を見せます。

出口のない海 (講談社文庫)

出口のない海 (講談社文庫)

  • 作者: 横山 秀夫
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/07/12
  • メディア: 文庫


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【雑記】 読書:「アレックス・クロス」シリーズ [読書]

最近、ジェームズ・パターソン著の「アレックス・クロス」シリーズを
文庫本で読んだので記事に書いてみます。

「アレックス・クロス」シリーズは主人公で刑事のクロスが難事件を解決する小説です。
原著は海外なので日本では翻訳版が売られています。
現在、英語版が12本、日本語版が5本発刊されています。
この小説は《コレクター》、《スパイダー》といった映画の原作になっています。

・『多重人格殺人者』(Along Came a Spider)
・『キス・ザ・ガールズ』(Kiss the Girls)
・『殺人カップル』(Jack & Jill)
・『Cat & Mouse』
・『Pop Goes the Weasel』
・『闇に薔薇』(Roses Are Red)
・『血と薔薇』(Violets are Blue)
・『Four Blind Mice』
・『The Big Bad Wolf』
・『London Bridges』
・『Mary, Mary』
・『Cross』

『殺人カップル』から『闇に薔薇』までの間には2本あるのですが、
日本語版が出ていないため飛ばすことになります。
シリーズ物なので昔の登場人物や設定を引きずるので
中2本で語られているであろうことが『闇に薔薇』で突然出てきたりします。

主人公のクロス刑事は心理学者でもあり、開業経験もあるのですが刑事が好きでやっています。
家族は息子1人と娘1人で始まります。
妻は亡くしています。

娘さんが健気でいい子です。
病気になって手術を受けるシーンでは父親のクロス刑事と娘の親子の絆に感動しました

クロス刑事が担当する事件はどれも難事件で、かつ犯人が異常者です。
毒殺した死体を犯したりします。
犯人はほとんど完全犯罪を行っています。
目撃者も証拠も一切無いので、現実離れしている点かもしれません。

一番の魅力は、私が思うに、クロス刑事でしょうか。
家族と仕事の板ばさみになって苦悩したり、恋人と仕事の板ばさみになって苦悩したり、
親しい人が危険に去らされて奔走したり、親しい人が惨殺されて絶望したり。

こういう風に書いていくと貧弱な主人公みたいですが、格闘は強いです。
どんな敵にも立ち向かう勇気もあります。
ただ、生傷が絶えませんが。

例えば、犯人が車で逃げようとしたところをクロス刑事が車体にしがみつくシーンがあるのですが、
普通のアクション映画だと運転手を殴って気絶させて華麗に車を乗っ取りそうですけど、
クロス刑事の場合は振り落とされて大怪我をします。
この辺の超人性が無く”ただの人間”であるところに共感がもてます。


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