【ラノベ】 シゴフミ -Stories of Last Letter- (4) [シゴフミ]
第1話 ☆ 僕の名前を呼んでおくれよ
殺人鬼がシゴフミを受け取り
それでもなお、人の死を欲し続ける。
まさか犯人がソッチだったとは。
確かに、フミカさんがあっているときの一人称は”ボク”でしたし
男の子のシルエットは無かったですからねぇ。
にしても、若い刑事さんの体捌きはカッコよかった。
第2話 ☆ 終わりの始まり
アヤさんとフミカさんの友情の物語。
死んでいった彼との決別の物語。
シゴフミの偽造があんなことになるなんて。
そして、彼がアヤさんではなくフミカさんを選んだなんて。
悲しすぎる・・・。
この中でフミカさんがシゴフミ配達人になった背景が語られます。
漆黒のシゴフミはサオンさんに宛てたものだったんですね。
フミカさんは心臓が弱かったらしい。
若いうちに患って死んでしまったのだろうか。
第3話 ☆ Brother and Sister
アキナさんと一つ屋根の下で一夜を過ごす。
部屋をノックして入ってきたアキナさんはパジャマ姿。
羨ましいなと思いましたが、3人をつなぐ関係は複雑でした。
「今は、今だけは、それを口にしてはいけないと思えた」
この台詞、ちょっとカッコよかった。
網棚の上で荷物扱いされるマヤマ。
これまた涼しい顔でフミカさんがマヤマを網棚に乗せたんだろうなぁ。
フミカさんがSなんじゃなくてマヤマがMなのか。
第4話 ☆ 始まりの終わり
最終回。
フミカさんがサオンさんに漆黒のシゴフミを届けます。
「この世のイレギュラー的な存在でしかないの」
サオンさんから紡がれる言葉は、シゴフミの闇の部分。
確かに、戦争のような環境でシゴフミの暗部に触れてしまったら
シゴフミを”不幸を呼ぶもの”と定義付けたくなるでしょう。
「それを奇跡へと昇華させるのは、人に他ならない」
フミカさんは、その暗部はシゴフミがもたらせたものではなく
人間がもたらしたものだと諭します。
人の汚さは時に道具を凶器に変えてしまう。
それがどんなに素晴らしいものでも。
悪用することを考えるのは人間。
手紙を届け終えたフミカさんの頬を伝うのは涙。
安堵と喜びの涙。
フミカさんが清純だからこその涙だと思えます。
意外だったのが、この一幕はカムイとの待ち合わせの時に行われたらしい。
何事も無かったかのように仕事に復帰するフミカさんはやっぱりすごい。
マヤマの出生。
保護者。
偽りの名。
それは、サオンさんが持っていた杖の転生ではないかと思います。
シゴフミ 4―Stories of Last Letter (4) (電撃文庫 あ 17-8)
- 作者: 雨宮 諒
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2008/03/10
- メディア: 文庫
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