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【ラノベ】 しにがみのバラッド。 (3) [しにがみのバラッド。]

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電撃文庫『しにがみのバラッド。 (3)』を読了したので感想など。

3巻の一発目は、カンタくんとトマトさんが宝探しに行くお話。

しにバラはおかしな名前が多いですが、トマトってww

合宿をサボって宝探しに行こうとするカンタくんを待ち受けるは
幼馴染のトマトさんでした。

委員長としてカンタくんをめっさ叱り付けますが、
カンタくんの意志は固かった。

というわけで、トマトさんもカンタくんについていくことに。
合宿に行くはずだったトマトさんは、なぜか私服だったり
なぜかお弁当を持ってきたりと、もとから一緒に行く気満々です。

でも、そんなことを言うのは恥ずかしいので
「委員長として当然」で片付けてしまいましたw

私服を褒められて照れるトマトさんが可愛かったです。

で、一緒に泊まることになったときのカンタくんの妄想が面白かった。

> ダメでございます!

> 俺が男として全く見られてない?

> なぜか正座をしながらカンタロウはいた

> こ、これはなにが起こってもおかしくないんじゃないですか!?奥さん!

口調が変になったり不可解な行動をとったり奥さんに語りかけたり。
きっとトマトさんはカンタくんがそんなことをしないと信頼していたんでしょうね。

その夜、トマトさんは心の内を吐露しました。
もうすぐ引っ越してしまうこと。
強がっていただけで本当は弱い人間であること。
そして、本当は誰かに甘えたいということ。

でも、カンタくんはそんなトマトさんの事情を全て知っていました。
ちょっと頼りないけど、カンタくんならトマトさんの"空白"を埋めれるんじゃないかと思います。

カンタくんが目撃した男の子と女の子は、おじいさんとおばあさんの若かりし頃。
実際はモモさんとダニエルが導いていたのですが。
間違ってもカンタくんの超能力ではないのでw

2話目は1話と対になるお話。
つまりおばあさんサイドの物語りですね。

しにバラの面白さの一つに、" 昔出てきた話とリンクする "っていうのがあります。
昔の話を覚えていると、「あ、これってあのときの」って思うことがあります。

2話目では一つ前の巻で出てきたアズリさんが行った遊園地をアイスが出てきますし。
3話目ではアズリさんの両親が亡くなった事故の話が出てきますし。

さて、第2話はやえ子さんという女子高生が主人公です。
ただ、あまりにちっこいので小学生に間違われる始末。

途中でオッサンが近寄ってきてエンコーを申し込んでくるのですが
小学生としてのやえ子さんに興奮しちゃったのか、気になります。
もしそうだとしたら単なるロリコンオヤジですね・・・。

やえ子さんには幼馴染がいたんですが、今は外国に行ってしまって日本にはいません。
その幼馴染の壱吾くんが帰ってきました。

んで、やえ子さんのお母さんがナイスすぎます。
頼んでもいないのに2人をくっつけようと画策したり。
もう夜も遅いというのに、うら若き男女を外出させたり。

ところが、やえ子さんが好きだった壱吾くんの面影はほとんどなく
好きだった相手なのに逆に遠ざけてしまいます。

でも、中身はあのころのまま。
やえ子さんはやっぱり好きだという自分の心を否定できません。

> ふはははは・・・・虚しいなぁ、あたしっ!

> こんな顔はまず好きな異性には見られたくないぜぃ

> 本当は、手紙を書かなくなったのは、やえ子の方からだ。

> 追いかけてきてくれて・・・・くれてねぇッッッッ!!

やえ子さんの心の声もいちいちアホで楽しいですね。
手紙を書かなくなったのはやえ子さんの方からというのを知ったときは切なくなりました。
手紙をやり取りする時間さえも惜しい。
その時間だけ寂しさが蟠(わだかま)ってしまう。
それに耐えられなくなったのでしょうか。

壱吾くんの調査というのは、おばあさんの初恋の人、つまりカンタくんのおじいさんを探し出すことでした。
カンタくんの家に電話してみると、ちょうど合宿サボリが発覚して修羅場と化した時でした・・・。

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しにがみのバラッド。(3) (電撃文庫)

しにがみのバラッド。(3) (電撃文庫)

  • 作者: ハセガワ ケイスケ
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2004/01/10
  • メディア: 文庫



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コメント 2

おどんとグリフス

しにがみのバラッド。はアニメしか見てないのですが、トマトとカンタのエピソードはかなり好きな話でした。
で、あの話に関連するお話が原作にはあったとはありがたい情報です。
今度読んでみようかと思います。
by おどんとグリフス (2009-06-01 23:37) 

Lunamaria

◆ おどんとグリフス さん
◇ nice & コメントありがとうございます

> トマトとカンタのエピソードはかなり好きな話でした。

アニメ版は確か6話くらいしかないんですよね。
ただでさえボリューム不足なのに、そのうち2つはアニメオリジナルの話なので
原作ベースの話は4つしかありません・・・。

トマトとカンタの話はアニメ版で30分でよくまとまっているなぁという印象ですね。
原作版だとアニメ版ではあまり描かれなかった
カンタの心の声(妄想)が読めて面白いかもです。
 
by Lunamaria (2009-06-02 00:20) 

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