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【ラノベ】 しにがみのバラッド。 (4) [しにがみのバラッド。]

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電撃文庫『しにがみのバラッド。 (4)』を読了したので感想など。

第一章
スバルさんの同級生のその後のお話。

スバルさんは2巻で出てきたミツキくんのお姉さんです。
2巻でのお話ではスバルさんはすでに死んだ後でした。
そして今回もスバルさんが死んだ後の時間設定です。

ヒトミさんは日常というものに充実感が希薄な女の子。
自分に価値が無いと思いつつ、倦怠ながら学校生活を送っていますが
特に親しくもなかったスバルさんのことが気にかかっていました。

転機はスバルさんからヒトミさんに宛てられた手紙。
そこには驚きの事実が書かれていました。

ヒトミさんは自分の人生がつまらないものだと決め付けていますが
日常の中で小さな幸せが幾度かありました。

あの優秀なスバルさんでも、一人の人間。
思い悩むことだってあります。
その点に関してはヒトミさんとなんら変わることはありません。

もっと自分に自信を持って
前を向いて歩くことができれば
世界は捨てたもんじゃないと思います。

第二章
エコさんとコータくんが幽霊探しをするお話。

エコさんだけでもVIPなのに、コータくんまで登場とはテンション上がりますね。
エコさん、相変わらずカワイイなぁ。

> 「ちょっとどこ触ってんのよっ!」
> 男の子の両手がしっかりとエコの両胸をとらえていた。

エコさんは中1なのに胸を触られたり、クマパンがパンチラしたりとお色気要員ですね。
コータくんいわく、中1なのでまな板らしいですが・・・。

あと、個人的に斎木がエコさんの前で慌てふためくシーンが好きです。

> テンションがおかしいことになってない?
> 「俺も持ってねぇよ、バカっ!!」

あたりのコントは秀逸でした。

オバケ探しに対して行かないと言っていたコータくんですが
なんだかんだ言ってエコさんに付き合ってくれるなんて優しいですね。

麻依さんの死を乗り越えたコータくん、カッコよすぎだぜ・・・。
素直さと実直さも持っており、エコさんが気になる理由も分かるような気がします。

教卓の下に入り込んで密着しているシーンも良かったです。
コータくんの初心(うぶ)な一面が見れて。

コータくんはここでモモさんと再び出会いました。
エコさんはモモさんのおかげでお姉さんに会えて、わだかまりが除けたようです。

第三章。
セイゴくんの過去のお話。

2巻では、セイゴくんに彼女がいたらしいことまでは分かったのですが
今回はその彼女さんが登場しました。

最初はナナセさんとセイゴくんは犬猿の仲でしたが、不思議と気が合うらしく
何度もデートっぽいことをしました。

そして、お互いが意識し合うようになったとき、残酷な運命が。
ナナセさんは不治の病だったので死が目前に迫っていたのです。

入院生活中、最後まで一緒にいようとするセイゴくんですが
ナナセさんはあっけなく逝ってしまいました。

その後、ナナセさんの絵を描いて入賞しましたが、
セイゴくんにとって絵とは、ナナセさんとの悲しい思い出を
思い起こさせてしまう要素が強いのでしょうか・・・。


第四章
モモさんとダニエルの出会いのお話。

ダニエルは最初、モモさんの担当になって、困惑することばかりでした。
死神なのに、これから死ぬ人に話しかけたり。
死神なのに、事故から助けてあげたり。
死神なのに、死んだ人間に対して涙を流したり。

結局、モモさんが介入したところで運命は変わりませんでした。
すぐその後に、少年は死んでしまいました。

ですが、少年は満足していました。
無念うちに死んだわけではありませんでした。

ありがとう。
いてくれて・・・
話もできた。
おれ、もういいんだ。
うまく言えないけど・・・
もういいんだ

モモさんが、少年の死の間際。
少年の心を救いました。

でも、それは儚い一瞬です。
もうすぐ死ぬのです。

これは無意味なのか。
意味があるのか。

正しい行いなのか。
間違ったことなのか。

ただ、ダニエルはそんなモモさんの行動に
心を動かされたようです。

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しにがみのバラッド。 (4) (電撃文庫 (0922))

しにがみのバラッド。 (4) (電撃文庫 (0922))

  • 作者: ハセガワ ケイスケ
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2004/04
  • メディア: 文庫



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