SSブログ

【ラノベ】 しにがみのバラッド。 (6) [しにがみのバラッド。]

01.jpg

電撃文庫『しにがみのバラッド。 (6)』を読了したので感想など。

第1章
死んで幽霊になった女の子が気になる男の子の部屋でお喋りをするお話。

終盤で驚愕の事実が明かされます。
好きになった相手は、なんと自分を殺した犯人だったという・・・。

しかも犯人は今時のストーカーで
町で見かけた少女を好きになって
家まで追いかけていって
少女が他の男と談笑しているのを見て
許せなくて殺した。

ほんと、サイテーな野郎です。
死んでよかったと思う。

ところでこの少女。
生前は自分が不幸だと思ったことが無いらしいんですが
そんなことってあるんですかねぇ。

しかも、この少女は母親から暴力を受けていたというのに。

でも、母親は泣いていた。
娘が死んで泣き崩れていた。

つまり、この少女にとって
暴力にも理由があって
本当は愛してくれていることに気付いていた。
だから、その暴力のもとでも不幸を感じることは無かったのか。

第2章
少年が遊園地で観覧車に揺られるお話。

なんでカノコさんの素顔が最後までイラストで描かれなかったのか。
最後まで読んで分かったような気がします。

結局、ソラくんはなんだったのか。
幽霊だったのか、幻想だったのか。
初めから存在していなかったのか。

> あたし、ソラのこと好きだよ。
> きっと、一番好き。
> でも、ダメなの。
> ソラじゃダメなの。

あのカノコさんがここまで泣き崩れるなんて。
カノコさんにとってソラくんがどれだけ大きな存在だったかが分かりますね。

第3章
車で死ぬためにひたすら北に行くお話。

この回はいつもの『しにバラ』とは雰囲気が違いました。
最初コメディチックなのに、段々とシリアスになっていく感じ。

未亜さんとラブホに直行するなんて、なんて羨ましいヤツ。
しかも、シャワー上がりの未亜さんを拝めるなんて・・・。

> そっか。キミになら・・・・・って、思ったんだけどね
> ありがと。バイバイ

結局、未亜さんの死にたいという欲求はホンモノでした。
つか、なんとなく死にたいってだけでここまでできるものなのか。

なんでエイトは最後に未亜さんを受け入れなかったのか。
それだけが悔やまれます。

もしかして最後にイエスと答えていたなら。
バッドエンドは避けられたかもしれないのに。

02.jpg


しにがみのバラッド。〈6〉 (電撃文庫)

しにがみのバラッド。〈6〉 (電撃文庫)

  • 作者: ハセガワ ケイスケ
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 文庫



nice!(17)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 17

コメント 4

ロック

私も「しにバラ」の小説を読んでいます。
形式は短編集になっていますが、
色々なところで話が繋がっているんですよね。

by ロック (2009-06-25 00:54) 

townsrus

『しにがみのバラッド。』は、実写ドラマ化もされていましたよね♪
by townsrus (2009-06-25 12:29) 

Lunamaria

◆ ロック さん
◇ nice & コメントありがとうございます

> 色々なところで話が繋がっているんですよね。

そうですね、以前出てきたキャラが出てくると思わずニヤリとしてしまいます。
でも、この話続きが読みたいな~と思うと後になっても全然取り上げられなかったり・・・。
 
by Lunamaria (2009-06-25 21:48) 

Lunamaria

◆ townsrus さん
◇ nice & コメントありがとうございます

> 『しにがみのバラッド。』は、実写ドラマ化もされていましたよね♪

実写化されてましたね~。
ですが、私は実写化はあまり期待していないので視聴はしていませんでした・・・。
 
by Lunamaria (2009-06-25 21:50) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。