【ラノベ】 学校の階段 (9)

ファミ通文庫『学校の階段 (9)』を購入して読了したので感想など。

扉絵のロングヘアーで目つきが険しい女の子。
てっきり新キャラかと思ったのですが、天ヶ崎さんだったんでしょうか。

今回は正月の初詣から物語は始まりました。
前回は年末でしたっけねぇ。
つか、クリスマスイベントはないのか。

九重さんが巫女服を着たのですが、個人的には是非とも天ヶ崎さんに
着てほしかったです。
彼女は大和撫子ですよ。

そんな天ヶ崎さんは部長を意識するようになってから、ちょっとお茶目になりましたね。
井筒くんが踏んでくれと言ったら踏もうとしてましたし。

靴を脱いでいたのでソックス踏みになるところでした。
その柔らかで人肌な足の裏で踏まれたら、タマランでしょうなぁ。

あと可愛かったのが、ラストの乳揉み事件ですね。
赤面しながら胸をガードする仕種に萌えまくりました。

今回の本編のメインは、部長戦。
時期部長は一番速い人がなるべきだ、ということで部員同士で総当たり戦です。
なんだかんだいって、身内同士で戦うことが多いですねぇ。

天ヶ崎さんのマニュフェストは、受け皿になること。
でも、幸弘くんだけは居させたくないって、誰でも受け入れることと矛盾しているような気がしますが。
結局、天ヶ崎さんが部長になったので、今後の対応が気になります。

衝動で走る幸弘くんと
階段部に居場所を見つけた天ヶ崎さんは
対立するか相反するか、そういう運命なのでしょうか。

三枝くんのマニュフェストは理詰めの階段部なので
一番お固くなりそうですね。

以前やった三枝くんとその他のメンバーでの競争では
三枝くんが圧倒的な力を見せたのに、今では弱いとさえ感じてしまいますね。
井筒くんをはじめとした他のメンツがそれだけ成長したということでしょうか。

４人がバラバラになって練習しているのに
あの一体感を出せるのは、正直すごいと思う。

他のどんな運動部にも負けないような
仲間意識というか連帯感というかがありますね。

美冬さんとバスに乗って帰るシーン。
この二人、家は同じなのにほとんど一緒に帰らないですね。

隣の席に座ってモジモジしている二人が初々しくて良かったです。
また無意識に女子の気を惹いているし。

三島さんや御神楽さんも、幸弘くんに惹かれる女子の一員ですね。
こういうとき、三島さんのように
“男女の分け隔てなく誰とでも仲良くする人”
というのは、こと恋愛においては不利に働きますね。

幸弘くんは美冬さんや天ヶ崎さんなど女神レベルからもチョコをもらっていますし
なんて羨ましい・・・。
三枝くんは苦い経験があるので、天ヶ崎さんからチョコをもらうのを警戒していましたが。

さて、もう一つの柱が幸弘くんの覚醒です。
彼は部長戦の時も階段レースに打ち込んでいましたが、目標は部長レースではありませんでした。

冷静に
研ぎ澄まされたかのように
歪んで
迸っていました。

そんな彼と双璧をなすように
最強の刈谷くんが立ちふさがります。

刈谷くんはあの波佐間くんをもアウェイにもかかわらず打ち負かしました。
そして、幸弘くんとの勝負も刈谷くんが勝ちました。

しかも、見越していました。
幸弘くんがまだ完全体ではないことを。

あの絶好調で、乗りに乗っていて、階段と一体となって
Ｖターンも使いこなせるようになった幸弘くんでさえ
刈谷くんには勝てないというのか。

刈谷くんの真の目的は、幸弘くんに勝つことではなく
むしろ協力してもらう、あるいは踏み台にさせてもらうことでした。
衝動に取り憑かれたように走る彼には、もはや目的も手段も
全てを投入しないと充足できないのか。

学校の階段9 (ファミ通文庫)

• 作者: 櫂末 高彰
• 出版社/メーカー: エンターブレイン
• 発売日: 2008/10/30
• メディア: 文庫